監修:
公益財団法人慈愛会 今村総合病院 名誉院長兼臨床研究センター長、HTLV-1研究センター長
宇都宮 與(うつのみや あたえ)先生
リンパ腫の症状は、リンパ腫のタイプや、できる部位によって異なります。ここではリンパ腫のおもな症状についてご紹介します
多くの患者さんにみられるリンパ腫の症状は、首やわきの下、足の付け根などのリンパ節が腫れたり、ぐりぐりとしたしこりができる、また発熱などの全身の症状です。リンパ節の腫れやしこりは、弾力があってやや硬く、風邪などで腫れる場合とは異なり、痛みがないことが多いのが特徴です。
国立がん研究センター がん対策情報センター:がん情報サービス「悪性リンパ腫について」
(https://ganjoho.jp/public/cancer/ML/index.html)
[2023年9月閲覧]
新津 望:悪性リンパ腫診療スキルアップ, 中外医学社, p4, 2012
リンパ節の腫れ
大量の寝汗
38℃以上の発熱
原因不明の体重減少
日本血液学会 編:造血器腫瘍診療ガイドライン 2023年版, 2023
「第Ⅱ章リンパ腫 Ⅱリンパ腫 悪性リンパ腫総論」
また、リンパ腫はリンパ節以外の全身のどこにでもあらわれる可能性があるため、できる部位によって症状が異なります。胃や腸にできた場合には、吐き気や食欲不振、また、お腹の痛みを感じることがあります。皮膚にできた場合には、皮膚が赤くなったり、湿疹やしこりが出たりするなどの症状がみられます。
これらの症状は、リンパ腫以外の病気でもみられる症状です。リンパ腫に限りませんが、原因がわからない体の異常がつづく場合には、病院へ行って検査を受けるようにしましょう。
飛内賢正 監修:血液のがん 悪性リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫, 講談社, p25, 2015
国立がん研究センター がん対策情報センター:がん情報サービス「皮膚のリンパ腫」
(https://ganjoho.jp/public/cancer/skin_lymphoma/pdf/skin_lymphoma.pdf)
[2023年9月閲覧]
多数回該当や世帯合算などの条件により自己負担の上限額が軽減される場合についてご紹介します。
質問しておきたいことについて、事前にメモを用意して質問リストをつくって持っていきましょう。
リンパ腫の治療には、入院治療、通院治療があります。
ご本人が安心して治療を受けられるよう、ご家族のかたのサポートが重要です。
治療中に生じる副作用について解説するとともに、患者さん自身でできる予防法、症状を和らげるための対策について詳しく解説します。
病気を取り巻く問題である仕事・治療費・暮らしに焦点をあてて、患者さんの生活の身の回りのアドバイスをします。
治療をスムーズに進めるためのポイントやヒントとなる情報をリンパ腫治療のエキスパートよりお伝えします。
ご家族のかたへ
監修:
公益財団法人慈愛会 今村総合病院 名誉院長 兼 臨床研究センター長、HTLV-1研究センター長
宇都宮 與(うつのみや あたえ)先生
大切な人がリンパ腫と診断されたら、ご本人だけでなく、ご家族のかたにも大きな影響を与えます。悲しみや不安を抱えるなか、さまざまな決断をしたり、初めて経験する多くの変化に対処していかなければなりません。今後の療養生活や、ご本人を支えていくうえで重要なポイントを知っておきましょう。