あ行
あ
悪性度
主に病気の進行の速さをあらわし、リンパ腫のタイプによって、低悪性度・中悪性度・高悪性度の3つに分けられます。治療をしない場合の病気の進行の速さはそれぞれ、年単位、月単位、週単位とされています。
アポトーシス
細胞が持っている、自らを死に至らしめるための機能が働いて、細胞が死ぬ現象(プログラム細胞死)をいいます。アポトーシスが起こらなくなると、異常な細胞の増殖を抑えられなくなり、がんになってしまいます。
アルカリフォスファターゼ
(ALP)
血液検査の項目のひとつで、リン酸化合物という物質を分解する酵素です。小腸の粘膜、腎臓、骨、肝臓などに多く存在するため、これらの臓器が障害を受けると血液中に酵素が漏出して、検査値が上昇します。
アルキル化剤
抗がん剤の一種です。アルキル化剤は、がん細胞の遺伝情報の複製を妨げることによって、その増殖を抑える働きがあります。
アルゴリズム
治療の手順のことです。
→た行「治療アルゴリズム」参照
アルブミン
血液中のタンパク質の一種で、体の水分を保持したり、様々な物質(ホルモン、薬物など)と結合して、これらを目的地に運ぶ働きがあります。アルブミンは肝臓で合成されるため、肝機能が低下するとアルブミンの量が低下してしまいます。
い
維持療法
治療により効果が得られた後に、その効果を長く維持したり、再発を予防するために続ける治療法をいいます。
遺伝子検査
遺伝子(体をつくるための情報)の異常を調べる検査です。リンパ腫は、遺伝子異常が起こったリンパ球ががん化する病気です。
インフォームドコンセント
治療を受ける前に病気のことや治療方法などについて医師から説明を受け、患者さんがその内容をよく理解したうえで同意することをいいます。
インフュージョンリアクション
お薬の点滴投与中または点滴開始から24時間以内にあらわれる副作用で、発熱、頭痛、悪心(おしん)、血圧低下などがあらわれます。インフュージョンリアクションを起こしやすいお薬による治療が必要な場合は、予防の処置や十分な監視のもとで行われます。サイトカイン放出症候群、急性輸注反応、注入に伴う反応などとよぶことがあります。
え
エビデンス
科学的根拠(evidence)ともよばれ、診断や治療の判断を裏付ける研究結果や論文のことです。質の高い研究などにより裏付けられたものを「エビデンスレベルが高い」などといいます。