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帯状疱疹
水ぼうそう(水痘)を引き起こすウイルスと同じ水痘・帯状疱疹ウイルスが原因となってあらわれる、痛みを伴う発疹です。ウイルスは水痘の症状が消えた後も体の中に潜んでいます。健康で免疫力が強い時はウイルスの活動が抑えられていますが、リンパ腫の患者さんでは治療に使用するお薬の影響などにより免疫力が低下するため、ウイルスが再び活性化して帯状疱疹を発症することがあります。
大量化学療法
造血幹細胞移植を行う前に、大量の抗がん剤を用いてがん細胞を死滅させる方法です。
多剤併用化学療法
がん細胞に対して異なる作用をもつ複数の抗がん剤を組み合わせ、同時に使用する方法です。リンパ腫に対しては、CHOP療法などのさまざまな多剤併用化学療法が研究されています。
単剤化学療法
1種類の抗がん剤のみで行う化学療法です。リンパ腫では、2種類以上のお薬を組み合わせる多剤併用化学療法が広く行われています。多剤併用化学療法や放射線療法で効果が得られない場合、単剤化学療法が検討されることがあります。
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治験
これまで患者さんに使われたことのない新しいお薬、あるいはその病気では使われたことのないお薬について、安全性や有効性を調べる臨床試験のことです。
治癒
一般的には、病気やけがなどが治ることです。多くの固形がんでは、がんが消失してから5年経過しても再発がない場合を治癒とみなします。一方、リンパ腫など血液のがんでは、治癒とはいわずに、寛解といいます。
中悪性度リンパ腫
月単位で症状が進行するタイプのリンパ腫で、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、末梢性T細胞リンパ腫、節外性NK/T細胞リンパ腫、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、未分化大細胞リンパ腫などが含まれます。このうち、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫は日本人に最も多くみられます。
超音波検査
画像検査のひとつで、臓器や腫瘤に超音波(高い周波数の音波)を当てて、その反響を可視化することによって位置・大きさなどを調べます。化学療法では心臓に毒性があるお薬を用いることもあるため、事前に心臓機能の確認を目的とした超音波検査が行われます。
治療アルゴリズム
がんの状態や進行度によって治療法を選択するために、全体的な治療の進め方を示した手順です。それまでのエビデンスに基づいて、学会などが中心となって定められます。
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低悪性度リンパ腫
年単位で症状が進行するタイプのリンパ腫で、症状がない場合はすぐに治療をせずに経過を観察することもあります。濾胞性リンパ腫、MALTリンパ腫、菌状息肉症(皮膚リンパ腫)などが低悪性度リンパ腫に分類されます。